【Switch】Lockpick RCM Proの使い方|prod.keysとPRODINFOの抽出・バックアップ手順を徹底解説

Switch改造

はじめに

Nintendo SwitchのCFW(カスタムファームウェア)環境でゲームデータやシステムファイルを扱う際、各種PCツールやハック系アプリケーションで「本体固有の暗号化キー(prod.keys など)」を求められるケースが多くあります。

これらを抽出し、さらに本体の最重要データである「PRODINFO」を安全にバックアップ・ダンプできるツールが「Lockpick RCM Pro」です。

従来のLockpick_RCMツールよりも機能拡張が施されており、複雑な設定なしで必要な鍵とバックアップを自動生成してくれます。

本記事では、Lockpick RCM Proの特徴から導入方法、実際のダンプ手順、生成されたファイルの取り扱い・注意点までわかりやすく解説します。


Lockpick RCM Proとは?特徴と概要

Lockpick RCM Proは、Nintendo Switch用のbare-metal payload(ブート時にHorizon OSを介さず直接実行するペイロード)です。

Nintendo Switchの暗号化キー(prod.keys / title.keys)を抽出するだけでなく、本体の固有情報が詰まった「PRODINFO」パーティションのダンプにも対応しています。抽出したファイルは、hactool や hactoolnet/LibHac、ChoiDujour などの各種ファイル処理ツールでそのまま利用できます。

Lockpick RCM Proの主な特徴

  1. Horizon OSを起動せずにキー抽出が可能
    通常のホームブリュー(Horizon OS上で動くアプリ)とは異なり、システムブート前のRCM環境で動作します。ファームウェア(SysNAND / EmuNAND)の制限を受けずに最新の鍵を取得可能です。
  2. PRODINFOの自動バックアップ・暗号化/復号に対応
    鍵の抽出と同時に、PRODINFOのバックアップを自動で行います。暗号化された状態(Hekate互換およびNXNandManager互換)と、復号された状態の双方を出力してくれます。
  3. デバイス(eMMC ID)ごとの自動フォルダ分類
    バックアップファイルは個々のSwitch固有の eMMC ID ごとのフォルダに自動整理されるため、複数台のSwitchを所有している場合でも混ざる心配がありません。

抽出・ダンプされるファイルと保存先一覧

Lockpick RCM Proを実行すると、microSDカード内に以下の構成でファイルが保存されます。

ファイルパス・保存先内容・詳細主な用途・互換性
/switch/prod.keysSwitch本体のプロダクションキー各種解析ツール・PCソフト用
/switch/title.keysタイトルキー(ゲーム固有キー)タイトル解析用
/backup/[emmcID]/partitions/PRODINFO暗号化されたPRODINFOHekateリストア互換
/backup/[emmcID]/dumps/prodinfo.enc暗号化されたPRODINFONXNandManager等での解析用
/backup/[emmcID]/dumps/prodinfo.dec復号済みPRODINFO詳細データ分析用

Lockpick RCM Proの導入に必要なもの

Lockpick RCM Proを使用するために必要な機材および環境は以下の通りです。

  • CFW(Atmosphère等)およびHekateが導入済みのNintendo Switch
    ※SwitchへのCFW導入方法については、こちらの記事をご参照ください。
  • microSDカード(Switch本体で使用中のもの)
  • Lockpick RCM Pro の最新ファイル

すでにHekateブートローダー経由でSwitchを起動できる環境が整っていれば、特別な追加ソフトや複雑な事前設定は不要です。


Lockpick RCM Proの導入手順・セットアップ

ここからは、実際にLockpick RCM ProをmicroSDカードへセットアップする手順を解説します。

ステップ1:公式リポジトリからファイルをダウンロード

まずは公式GitHubリポジトリのリリースページへアクセスし、最新版のZipファイルをダウンロードします。

ページ内にある Lockpick_RCM_Pro-X.X.X.zip(X.X.Xはバージョン番号)をPCにダウンロードし、解凍してください。

ステップ2:microSDカードへファイルを配置

解凍してできたフォルダ内にある bootloader フォルダ(および config フォルダ)を、Switchで使用しているmicroSDカードのルート(一番上の階層)へそのまま上書きコピーします。

Hekateは /bootloader/payloads/ フォルダ内にある .bin ペイロードファイルを自動認識して「Payloads」メニューに表示する仕様になっています。そのため、設定ファイルを手動で編集する必要はありません。


Lockpick RCM Proの具体的な使い方・ダンプ手順

ファイルの配置が完了したら、実際にSwitch上でLockpick RCM Proを起動してキーをダンプします。

ステップ1:HekateからLockpick RCM Proを起動

  1. SwitchにmicroSDカードをセットし、RCMモード等から Hekate を起動します。
  2. Hekateのメインメニューから 「Payloads」 アイコンをタップ(選択)します。
  3. ペイロード一覧が表示されるので、Lockpick_RCM.bin を選択して起動します。

ステップ2:画面指示に従ってキー・PRODINFOをダンプ

Lockpick RCM Proが起動すると、テキストベースのメニュー画面が表示されます。

メニューから 「Dump from EmuNAND」(または必要に応じて 「Dump from SysNAND」)を選択して実行します。

処理は数秒~数十秒程度で完了し、画面上に Done!(完了)のメッセージが表示されます。完了したら画面の指示に従い、任意のボタンを押してメインメニューに戻り、電源オフまたはHekateへ再起動してください。


ダンプしたデータ(PRODINFO・キー)の扱いと注意点

抽出された prod.keys や PRODINFO は、Switchの動作や個体識別においてきわめて重要なデータです。取り扱いには以下の点に十分注意してください。

1. PRODINFOの保管とバックアップの二重化

PRODINFOには、Switch本体固有の画面キャリブレーションデータ、Wi-Fi/BluetoothのMACアドレス、任天堂サーバー接続用の固有証明書などが含まれています。

ダンプ完了後は、microSDカード内だけに放置せず、必ず以下の手順でバックアップを二重・三重に保管してください。

  1. PCローカル環境への保存
  2. クラウドストレージや外部ハードディスクへの二重バックアップ

2. 他人への配布・二次共有の絶対厳禁

prod.keys や PRODINFO には、著作権・権利関係に関わる任天堂の暗号化鍵や、世界に1つしかないあなた個人の本体固有情報が含まれています。

これらをインターネット上に公開したり、掲示板・SNS・知人等に譲渡・配布する行為は、セキュリティリスクだけでなく法的トラブル(著作権法違反等)に発展する可能性があります。必ず自分自身の所有端末のバックアップ用途のみで管理してください。


おわりに

今回は、Nintendo Switchの暗号化キー抽出およびPRODINFOバックアップが手軽に行えるツール「Lockpick RCM Pro」について解説しました。

Hekateの Payloads フォルダに配置するだけで簡単に起動でき、一度の実行で

  • /switch/prod.keys
  • /switch/title.keys
  • /backup/[emmcID]/partitions/PRODINFO

といった必須キーおよびバックアップファイルが一括で揃う非常に強力なツールです。

ファイル解析やシステムリカバリ環境の構築には欠かせないツールですが、抽出されたデータは本体の「命」とも言える最重要データです。漏洩や紛失には細心の注意を払い、安全な環境で管理を行いましょう。

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