はじめに
CFW(カスタムファームウェア)を導入したPS3は、標準状態では不可能な多くの機能を開放できます。その中でも、特に利便性を大きく向上させるのが「NTFS形式の外付けHDD/USBメモリの読み込み」です。
通常、PS3はFAT32形式のストレージしか認識できず、1ファイルあたり「4GBまで」という厳しい制限があります。しかし、「prepISO(旧:webMAN 1.1x PrepNTFS)」を導入することでこの制限を回避し、NTFSドライブ内の大容量ISOファイルを直接マウントして起動できるようになります。
この記事では、prepISOの導入方法から具体的な使い方まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
prepISOとは?
prepISOは、PS3でNTFS形式のストレージをサポートするための補助ツールです。主に以下の役割を担っています。
- NTFSドライブのスキャン: ドライブ内のISOファイルを検索し、情報をキャッシュします。
- webMAN MODとの連携: スキャンした情報をwebMAN MODに受け渡し、XMB(クロスメディアバー)上でゲームを表示可能にします。
- 4GB制限の撤廃: FAT32では扱えない、大容量のPS3/Blu-ray ISOを外付けストレージから直接ロードできます。
特に、内蔵HDDの容量を節約したい方や、PCで作成した大容量ISOをそのまま扱いたい方には必須のツールと言えます。
準備するもの
prepISOを利用するために、以下の環境を整えておいてください。
- CFW導入済みのPS3
※PS3へCFWを導入する方法についてはこちらの別記事を参照してください。 - webMAN MODがインストール済みであること: prepISOと連携してゲームをマウントするために必要です。
※webMAN MODを導入する方法についてはこちらの別記事を参照してください。 - NTFSフォーマットのストレージ: 外付けHDDやUSBメモリ。
prepISOの導入手順
1. prepISOのダウンロード
まずは最新のPKGファイルをダウンロードします。
- webMAN MOD GitHub (aldostools) へアクセスします。
- Assets(資産)セクションから、最新の prepISO_1.xx.pkg をダウンロードしてください。

2. パッケージの転送
ダウンロードしたPKGファイルをPS3へ転送します。
- USBメモリを使用する場合: FAT32形式のUSBメモリのルート(最上層)にコピーし、PS3の右側のUSBポートに接続します。
- FTP転送を使用する場合: PCからFTPクライアントソフト(FileZilla等)を使用し、PS3内の
/dev_hdd0/packages/ディレクトリへアップロードします。
3. パッケージのインストール
- PS3のXMBメニューから 「★パッケージマネージャー」 を選択します。
- 「★パッケージファイルをインストールする」 > 「スタンダード」(USBメモリの場合)または 「PS3本体ストレージ」(FTPの場合)を選択します。
- 表示された
prepISO_1.xx.pkgを選択してインストールを実行します。
prepISOの使い方
基本的な操作手順
インストールが完了したら、以下の手順でNTFSドライブを認識させます。
- NTFSフォーマットの外付けHDDをPS3のUSBポートに接続します。
- XMBの「ゲーム」列に追加された「prep ISO」アイコンを起動します。

- 画面が一瞬暗くなり、自動スキャンが始まります。スキャン完了後、自動的にXMBに戻ります。
- 「webMAN Games」(またはマイゲーム)内を確認すると、NTFSドライブ内のISOがリストアップされています。
推奨されるフォルダ構成
NTFSドライブ内でファイルを正しく認識させるには、ルートディレクトリに以下のフォルダを作成し、その中にISOファイルを配置してください。
| フォルダ名 | 格納するファイルの種類 |
| PS3ISO | PS3ゲームのISOファイル |
| PSXISO | 初代PSゲームのISOファイル(bin/cueまたはISO) |
| PS2ISO | PS2ゲームのISOファイル |
| PSPISO | PSPゲームのISOファイル |
| BDISO | Blu-rayビデオのISO |
| DVDISO | DVDビデオのISO |
注意: NTFSドライブでは「フォルダ形式(JB形式)」のゲームデータは読み込めません。必ずISO形式に変換して配置してください。
おわりに
prepISOを導入することで、PS3は真の意味で「メディアセンター」としての能力を発揮します。4GBの制限に縛られず、大容量の外付けHDDで膨大なライブラリを管理できるメリットは計り知れません。
導入自体はPKGをインストールして起動するだけの非常にシンプルなものです。CFW環境を構築している方は、ぜひこの機会にNTFS環境を整えてみてください。

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