はじめに
PlayStation VitaやPSPでは、かつて公式に一部のPlayStation(PS1)タイトルを「ゲームアーカイブス」として配信していました。
しかし現在では配信が終了しており、入手が難しいタイトルも少なくありません。
そのため、自分が所持しているPS1ディスクをVitaで遊びたいという方も多いのではないでしょうか。
そうした場合に便利なのが、PS1のディスクイメージ(BIN/CUEなど)をVitaやPSPで動作する形式(EBOOT.PBP)に変換できるツール「pop-fe」です。
本記事では、Vitaでの利用を前提に、この「pop-fe」の概要と基本的な使い方を紹介します。
「pop-fe」とは
「pop-fe」は、PS1ディスクイメージをPSP用の形式(EBOOT.PBP)に変換するための軽量ツールです。
同様のツールとしては「PSX2PSP」などが有名ですが、pop-feはより新しく、手軽に使えるのが特徴です。
特に便利なのは、ゲームカバー画像や背景画像を自動で取得・設定してくれる機能。
変換作業がほぼワンクリックで完了し、すぐにVita上の「Adrenaline」から起動できる状態になります。
変換後のファイルは「EBOOT.PBP」として出力され、Vitaの特定フォルダに配置することでPS1タイトルとして起動可能になります。
主な特徴
- BIN/CUE、ZIP形式のPS1イメージに対応
- ゲームアイコンや背景画像を自動取得または手動設定可能
- マルチディスクタイトルにも対応(ディスク切り替え対応)
- インストール不要、シンプルなGUIで直感的に操作可能
- Windows 10/11で動作確認済み
使い方の手順
ツールの入手
pop-feはGitHub上で無料公開されています。
最新バージョンは以下の公式ページからダウンロードできます。
ダウンロード後、ZIPを展開して任意のフォルダに配置します。インストールは不要です。
変換の実行
- pop-fe-psp.exe を起動します。
- 「Discs」欄にPS1ディスクイメージ(BIN/CUEやZIPなど)を指定します。
- 「Output Directory」欄で出力先フォルダを設定します。
- 必要に応じてゲーム名やアイコン、背景画像を変更します。
- 「Create EBOOT.PBP」をクリックすると変換が始まります。
数十秒ほどで変換が完了し、出力ディレクトリに変換された「EBOOT.PBP」を含むフォルダが生成されます。

Vitaに転送して起動
作成されたフォルダを以下のフォルダにコピーします。
ux0:pspemu/PSP/GAME/
その後、Adrenalineから対象のゲームを選択すれば、PS1タイトルが起動します。
おわりに
「pop-fe」は、PS1ディスクをVita上で快適にプレイ可能な形式へ変換できる、非常に実用的なツールです。
数クリックで手持ちのタイトルを「Adrenaline」対応の形式にできるため、PS1コレクションをVitaで持ち歩きたい方に最適といえるでしょう。
エミュレーション環境が成熟しつつある今、こうしたツールは「自分のゲームを合法的に保存・再生する手段」として重要な役割を果たしています。
ぜひ、自分の思い出のタイトルをVitaで再び楽しんでみてください。
コメント