はじめに
Windows 11 には、標準機能として「Xbox Game Bar(通称:Game Bar)」がインストールされています。
この機能は、ゲーム中に画面録画やスクリーンショット、パフォーマンスモニターなどを利用できる便利なツールです。
ただし、人によっては使わないことも多いかと思います。
私自身もその一人で、不要なため Game Bar アプリをアンインストールしました。
しかしその後、特定のゲームを起動したり、Xbox コントローラーを接続したりすると、次のようなポップアップが頻繁に表示されるようになってしまいました。
このメッセージは、Game Bar に関連する機能が呼び出されたときに表示されるものです。
別のウィンドウにカーソルを動かせば一時的に消えるものの、再びゲームを起動するたびに出てくるのは煩わしく、作業やゲームプレイの集中を妨げる原因になります。
そこで今回は、このポップアップをレジストリを使って無効化する方法を紹介します。Windows の設定画面からでは無効化できなかった方にもおすすめの手順です。
手順
管理者権限でPowerShellを起動し、以下のコマンドを入力します。
reg add HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\GameDVR /f /t REG_DWORD /v "AppCaptureEnabled" /d 0
このコマンドは、Game Bar の録画・キャプチャ機能を無効化する設定をレジストリに追加するものです。
コマンドのそれぞれの項目には以下のような意味があります。
要素 | 説明 |
---|---|
reg add | レジストリに新しいキーや値を追加、または既存の値を上書きします。 |
HKEY_CURRENT_USER\...\GameDVR | 設定対象のレジストリキー。Game Bar のキャプチャ機能に関連しています。 |
/f | 確認メッセージなしで強制的に変更を適用します。 |
/t REG_DWORD | 値のデータ型を「32ビットの数値(DWORD)」に指定。 |
/v "AppCaptureEnabled" | 変更対象の値の名前です。これを 0 にすることで機能を無効化します。 |
/d 0 | 実際に設定する値。「0」は無効、「1」は有効を意味します。 |
おわりに
今回紹介した方法により、「ms-gamingoverlay」関連のポップアップを完全に非表示にすることができました。
ネット上では、Windows の「設定」アプリから無効にする方法も紹介されていますが、私の環境ではうまく反映されず、効果がありませんでした。
このような細かい設定をレジストリで行うのは少し抵抗があるかもしれませんが、手順どおりに実行すれば難しくありません。
また、Game Bar の機能を完全に使わないユーザーにとっては、リソースの節約や誤作動防止にもつながります。
頻繁にゲームをプレイする方、または業務でコントローラーを使う環境にある方にとって、不要なポップアップはストレスのもとになりがちです。
今回の設定で少しでも快適なWindows環境が整うことを願っています。
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