はじめに
ニンテンドーDS/DSiエミュレータの決定版として名高い「melonDS」。
ver0.9以降、DSiモードの完全なエミュレーションに対応したことで、当時配信されていた「DSiウェア」や、DSi専用・強化タイトルをPC上で動かせるようになりました。
しかし、melonDSでDSiモードを動かすには、実機から抽出した「3つの神器」とも言えるシステムファイルが不可欠です。
- DSi ARM9 BIOS
- DSi ARM7 BIOS
- DSi ファームウェア
これらのファイルを安全・確実に抽出(ダンプ)できるツールが「DSi BIOS dumper」です。
本記事では、初心者の方でも失敗しないための導入手順を徹底解説します。
DSi BIOS dumperとは?
DSi BIOS dumperは、実機のDSiまたはCFW(カスタムファームウェア)を導入した3DSから、システムファイルを吸い出すための自作ソフト(Homebrew)です。
エミュレータで実機と全く同じ動作を再現するためには、これらのファイルが著作権上の理由で同梱されていないため、自分自身の本体から用意する必要があります。
ダンプ可能な主なファイル
| ファイル名 | 内容 | 役割 |
| bios7.bin / bios9.bin | NDS用BIOS | 通常のDSソフトの起動に必要 |
| bios7i.bin / bios9i.bin | DSi用BIOS | DSiモードの起動に必須 |
| dsfirmware.bin | DSiファームウェア | システムメニューや設定の保持に必要 |
| NANDデータ | 内蔵メモリデータ | DSiウェアやセーブデータの同期に利用 |
導入の準備
作業を開始する前に、以下のものが揃っているか確認してください。
- CFW導入済みの本体(DSi または 3DSシリーズ)
- 3DSの場合は、DSi互換モードを利用してダンプを行います。
- SDカード(本体で使用しているもの)
- PC(ファイルのコピー・管理用)
- DSi BIOS dumper(dsibiosdumper.7z)
※3DSのCFW未導入の方は、こちらの記事を参照してCFWのセットアップを完了させてください。
ステップ1:ツールのダウンロードと配置
まずは、ツールをSDカードの適切な場所に配置します。
- melonDS公式サイト(公式リポジトリ)から最新版をダウンロードします。
- ダウンロードした「.7z」ファイルを解凍し、中にある
dsibiosdumper.ndsを取り出します。 - 3DS/DSiのSDカードをPCに接続し、以下のディレクトリに配置してください。
- 配置先:
sd:/roms/nds/ - ※フォルダがない場合は手動で作成してください。
- 配置先:
ステップ2:実機でツールを起動する
ここでは、最も一般的な3DS(TWiLight Menu++導入済み)での操作を例に説明します。
※TWiLight Menu++の導入方法についてはこちらの記事をご参照ください。
- 3DSの電源を入れ、TWiLight Menu++ を起動します。
- ファイルブラウザから、先ほど配置した
dsibiosdumper.ndsを選択して起動します。 - DSiモードの起動画面(または白い画面)を挟み、ツールのメニュー画面が表示されます。
ステップ3:BIOSとファームウェアのダンプ実行
メニューが表示されたら、ボタン操作でダンプを開始します。処理は非常に高速で、数秒で終わります。
- 【Yボタン】を押す:BIOSファイルをダンプ
bios7.bin/bios9.binbios7i.bin/bios9i.bin
- 【Xボタン】を押す:Firmware(ファームウェア)をダンプ
dsfirmware.bin
画面に完了のメッセージが表示されれば成功です。
ステップ4:ファイルの確認とmelonDSへの適用
ダンプが終わったら、本体の電源を切り、SDカードを再びPCへ接続しましょう。
ファイルの保存場所
ダンプされたファイルは、SDカードの以下のフォルダに自動生成されます。
sd:/roms/nds/dsidump/
このフォルダ内にある .bin ファイルをすべてPCの安全な場所(melonDSの実行ファイルと同じフォルダなど)にコピーしてください。
melonDSでの設定方法
- melonDSを起動し、Config -> Emu settings を開きます。
- DSi mode タブを選択します。
- 各項目(ARM9 BIOS, ARM7 BIOS, Firmware)に、先ほど抽出したファイルを指定します。
- 「Boot game directly」のチェックを外せば、懐かしのDSiメニューから起動することも可能です。
おわりに
DSi BIOS dumperを使用することで、自分の所有する実機から安全にシステムファイルを抽出できます。
- melonDSの互換性が100%に近づく
- DSiウェアがPCで遊べるようになる
- 実機と同じ起動設定やメニューが再現できる
これらは、快適なレトロゲーム環境を構築する上で大きなメリットです。
ぜひ、自分だけのDSi環境をPC上に再現してみてください!

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